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2018年01月15日

【会員専用 Weekly No.133】思わぬ円高に足元ふらつく

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1.思わぬ円高に足元ふらつく

2.今回の円高は対ドルユーロ高で始まる

3.人騒がせなブルームバーグ報道

 

 

Weekly 1月15日

思わぬ円高に足元ふらつく

先週は思わぬ円高に見舞われた。まず、9日、日銀が長期債オペの減額(残存10年超25年以下と残存25年超の買い入れ額を100億円ずつ減額)を発表して対ドルでの円高の動きは、その日の午後7時半頃に加速、111円台前半に進行した。 元々、春の米FRB議長交代、黒田日銀総裁任期に向け、金融政策を巡る駆け引きで為替変動(円高も円安も有り得るが、110-115円の膠着感から、円高リスクが懸念視されていた)が有り得ると見られていたが、思ったより早めの仕掛けとなった印象だ。日銀は既に、国債買い入れ年間目標80兆円から50−60兆円ペースにオペを減額しており、一段の減額観測もあった。操作目標は昨年秋に「量から金利=イールド・カーブ・コントロールYCCに変更」されている。

今回の特色は米金利が上昇している(米10年物国債利回りは一時、昨年3月15日以来の2.597%、その後入札好調で2.55%台に低下)にも拘わらず、円高に振れている点だ。従来から、長短金利のフラット化の思惑で、短期債売り−長期債買いのポジションが膨らんでいたと見られ、この時点で12月PPI(生産者物価、11日)、CPI(消費者物価、12日)の発表が予定されており、インフレ観の対立でポジション調整が起きやすいタイミングにあった。

米長短金利フラットを見込む投資家がドル買い円売りポジションを取っていたために円買いか起こったのか、ドル売り円買いが債券ポジションの調整を誘発したのかは分からないが、年初からの株高、商品市況高に対する警戒ムードが出たことが背景と考えられる。なお、1月2日時点のIMM通貨先物建玉の円売り越しは12万1766枚、前週比5680枚増。やや増えていたが警戒ゾーンとされる15万枚レベルには至っていなかった。12日発表の9日時点の円売り越しは12万5536枚と増加しているが、今週19日発表の円の売り越し枚数が減少していれば、今回の円高は本格的な円安の調整と言うより、部分調整的な印象を受ける。