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2017年11月05日

【会員専用 Weekly No.124】新しいFRB議長のパウエル氏とは

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  1. 新しいFRB議長のパウエル氏とは

  2. 円安でなくても日本株高

  3. アベノミクス第3の矢に期待?

 

Weekly 11月6日

 

新しいFRB議長のパウエル氏とは

先週は週初の日銀政策決定会合、続いて米FOMC, 新しいFRB議長の指名、ISM製造業、非製造業景況感指数、そして雇用統計といった重要なイベントが目白押しの週であった。それにも拘わらず、金融市場は比較的安定した動きに終始した。FRBの新議長に指名されたパウエル氏については、市場はイエレン元議長の路線を踏襲すると考えており、「安心した」状態にある。パウエル氏の経歴は、投資銀行ディロン・リード→PE投資ファンド・カーライルグループ→財務省→12年からFRB理事。イエレン議長に近いハト派金融政策(FOMCで一度も反対票を投じたことがない)、ウォール街が長かったためか、イエレン議長とは異なる金融規制緩和(ボルカールール見直し)を主張する。漸次的な利上げ姿勢と規制緩和姿勢がトランプ大統領の眼鏡に合ったとの見方だ。

新議長の下でのFRBの金融政策については現時点ではイエレン路線を踏襲するのかどうか、不透明だ。次回の米FOMCは12月12〜13日に開催される。このFOMCの後のイエレン議長の記者会見が重大なヒントを与えてくれそうだ。パウエル議長就任を見越して、円滑な移行のための布石が、このFOMCで打たれる可能性があるからだ。また、FRBの大幅刷新は特に副議長の選任である。FRBは現在でも理事の空席がある。パウエル氏が議長になって、イエレン氏が理事職を退けば、空席は4人になる。このままでは政策の連続性は期待できないかもしれない。 特に金融政策を所管する副議長の存在は重い。振り返れば1987年以降のFRB議長は、グリーンスパン氏、バーナンキ氏、イエレン氏と経済学博士が続いた。パウエル氏が経済学博士ではないため、経済学の学識をバックグラウンドに持つ人物が恐らく副議長に選任されるだろう。副議長も大統領が指名し、2人体制になる。1人は金融規制担当で、共和党系のクォールズ氏がすでに指名され、上院で承認されている。もう1人は民主党系から選び、バランスをとるかもしれない。その金融政策を所管する副議長がパワフルだと、「イエレン=パウエル政策」路線を否定するかもしれない。視界不良が、引き続き解消されない可能性もある。